富山のかまぼこ 生地蒲鉾有限会社

富山かまぼこ 生地蒲鉾 かまぼこ工房

富山かまぼこ 生地蒲鉾 かまぼこ工房

富山と練り製品

富山の食を語るうえで欠かせない「かまぼこ」。富山湾で豊富にとれる新鮮な海の幸と、伝統の職人技で、富山県独特のかまぼこ文化が発展してきました。
なかでも一番の特徴と言われるのは、「昆布巻かまぼこ」です。かつて北前船で運ばれた北海道の昆布を使って、すり身を巻いたのが始まりで、郷土色豊かな味わいが全国的にも高い人気を誇っています。すり身に赤や青の着色をして昆布の代わりに用いる巻かまぼこも、魚本来のうまみに色調の美しさが加わり、富山の食卓にはなじみの深い食品となっています。
1世帯当たりの年間かまぼこ支出額(*)を見ると、富山は全国3位。練り製品全体でも7位となっていて、かまぼこ好きな県民性が表われています。

*:総務省、「家計調査」都道府県庁所在市及び政令指定都市別ランキング(平成19~21年平均)

富山で一般的なかまぼこ 「昆布巻」、「赤巻」、「青巻」

細工かまぼこの歴史

富山では、お祝い事のときに細工かまぼこを親戚やご近所におすそ分けする習慣があります。代表的なのは鯛や鶴亀、松竹梅。おめでたい席には必ずと言っていいほど細工かまぼこが登場します。かつて、婚礼の料理として多く用いられたかまぼこが簡略化されて、現在のような籠盛りに変化していったようです。
婚礼に限らず、お祭りや上棟式などでも祝いの膳の残り物を折り詰めにして持ち帰ることが一般的な富山では、最初から持ち帰ること(おすそ分け)を前提として、かまぼこを用意するようになったと言われています。不漁のときの魚の代用という説もありますが、本物の魚だと頭をあげるか尻尾をあげるかで悩むところです。かまぼこならどこを切り分けてもよく、しかも日持ちがするということで、広く定着していきました。

富山でお祝い事に使われる、伝統の細工かまぼこ
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